お金がない…母からこぼれ出た言葉

「家にはもうお金がないの」
母が絞り出した言葉です。
この言葉と母の表情が私の心に深く刺さり、
今でもはっきりと思い出せる…
その言葉を聞いたのは
ROHプロジェクトの代表であるゆうこが
高校生の時でした。
母と他愛ない話をしていた時に、
「お友達はおしゃれで可愛い。
私も洋服を買って欲しい」
と、軽い気持ちで言ってみました。
最初は「また今度ね」と流していた母。
それでも、
「ねえ、いつ?」「あれが欲しい」
としつこく言い続けた私に、
母は顔を歪め辛そうな表情で呟きました。
「家にはもうお金がないの」
その瞬間、何も言えませんでした。
「分かった」とも、
「ごめん」とも言わなかった。
ただ何も言えずその話を終わらせたのです。
この時に思い知ります。
「貧乏だと思っていたけど
うちは本当にお金がないんだ」と。
自分の置かれた状況を、
はじめて現実として突きつけられた瞬間でした。
この時の体験はその後、
社会人になった私の浪費家生活と
お金がない症候群(長く悩まされました)
に深く影を落とすのですが、
この話はまた別の機会に…笑
今、年齢を重ねて強く思うことがあります。
「なんて辛いことを母に言わせてしまったのだろう」
と。
大好きな母を苦しめたいわけではなかったのに…
言葉の重さを痛感しますよね。
そんな超貧乏な学生時代を経て、
我が家の状況が大きく変わったのは
母の転職がきっかけでした。
転職し収入が増えたことで
母や私たち家族の生活は劇的に変化します。
その姿を間近で見ていたからこそ、
私は今も
「女性が自立して笑顔で生きられる毎日を応援したい」
と心から願うのです。
借金とシングルマザー…母の闘い

中学に入るまでは、
我が家は比較的経済的に恵まれていました。
教育ママな母は子どもを塾や習い事に通わせ、
好きなことに挑戦できる自由がある家庭だったと思います。
それがなぜ、高校生になる頃には
「ド貧乏」に一変したのか?
きっかけは父の失踪でした。
中学生の頃、
父は多額の借金を残し、
私たちの前から姿を消しました。
専業主婦だった母。
突然すべての借金を背負い、
中学生の子ども2人を抱えて
生きていかなければならなくなったのですね。
特別な資格はなく、
会社員からもずいぶんブランクがあります。
そんなシングルマザーに、
収入の多い仕事がある程
世の中は甘くありません!
突きつけられたのは
〈低収入〉
という現実…
育ち盛りの子ども2人を育てるには
到底足りない額でした。
それでも生きていかないといけない…
2人の子どもを何としてでも育てないといけない…
母は自分のことはすべて後回しにし、
必死に生活費と教育費を捻り出しました。
自分はまともなご飯も食べずに
何年も続けていたのです。
後に、母と当時の事を話していたんですね。
あの頃、母の友人たちが心配して
しょっちゅう声をかけていたと…
1日1食の母にご飯をたべさせてくれていたと…
「私は人に恵まれていた」
と、自分の人生で一番辛い時に受けた支えを、
涙ながらに語っていました。
そんな超貧乏生活の中でも、
私が高校生になるまで
現実を深く理解できなかったのは、
母と兄が二人で背負って私には隠していたから。
とてつもなく傷ついていたはずの2人なのに、
私を守ろうとしてくれたのだと思います。
結局、後から振り返れば、
以前の暮らしと超貧乏生活との落差は
本当に大きかった!
あの頃は母にとっては
「生きていくのがやっと」
私にとっては
「うちは他の家と違うんだ」
という感覚。
多額の借金あり。
低収入なシングルマザーの母でしたが、
それでも家が建つほどの借金を返済し、
今ではとても豊かに暮らしています。
これだけ人生が変わったのは
ひとえに転職のお陰です。
母の転職が家族を救った

とにかく貧しくて
この状況を何とかしたいと思っていた母。
ある時、転職を決意します。
その職場が相当なブラック企業 笑
それでも生活を何とかしないといけないと
働き続けました。
すると、まずはひと月の必要経費を引いても
少し残るようになり、
それがひと月、ふた月と重ねていく毎に
借金が多く返せるようになった。
それから数年が過ぎたころには
投資に回せる余裕までできたそうです。
当時、その状況を
詳しく聞いていたわけではありません。
けれど明らかに我が家の経済状況や
母のゆとりが変わっていく様子が分かりました。
「仕事」が母というひとりの女性の人生を
劇的に変えた!
その現実を目の当たりにしたからこそ、
強く思うのです。
〈女性が精神的にも経済的にも自立できることが、
どれほど人生を変えるか…〉
日本の母子家庭は全体の約12%
2022年厚生労働省のデータでは、
その約5割が貧困状態にあります。
働いていても4割が非正規雇用、1割は無職。
さらに、約7割のひとり親家庭が
養育費を受け取れていないという現実…。
考えてみれば、
母ももちろん養育費はなく、
むしろ借金を背負ったわけですから、
この7割の中に入ってますよね 苦笑
このデータから言えることは、
多くのシングルマザーが
いかに経済的に厳しい状況で
必死に生き抜いているか?
ということです。
私自身がひとり親家庭で育ち、
シングルマザーの母の姿を見ていました。
絶望の日々の中でも
子どものために全力で生き抜いた母を。
そして、生活が上向き、
少しずつ笑顔を取り戻していく母を。
だからこそ、
女性の皆さまに伝えさせて欲しい…
「自立できる道さえあれば、毎日は必ず変わる!」
私たちが女性の自立を応援する理由は
これに詰まっています。
ROHプロジェクトの仲間には
同じように限界ギリギリの生活から自立をして
豊かな毎日を手に入れた人が何人もいます。
今、毎日が苦しくても
きっかけがあれば変わりますから…
母が絶望の日々の中で人の支えに救われ、
そして、その支えが私自身をも救ってくれたように。
そのご恩を次は私が返す番。
苦しい思いをしているあなた。
経済的不安に押しつぶされそうなあなた。
必死で毎日を生き抜いているあなた。
あなたはひとりじゃない!
私たちは自立を目指す女性を応援し続けます。
最後まで読んでくださって本当にありがとうございます!
