謝るママの声は子どもの未来へ―三世代を超える“心の連鎖”ー

「ごめんね…。」
子どもに何度も謝りながら
育児に必死に向き合うママ。
「私が上手く出来ないから
この子がしんどくなってませんか?」
そういって、
オムツを替える時も
抱き上げる時も
ずっと「ごめんね」と呟いてしまう。
そんなママに
たくさん出会ってきました。
ROHプロジェクトの代表・ゆうこは
元助産師
新卒で働いてから20年弱…
数え切れないくらいたくさんの
ママと赤ちゃんに関わり、
最近は特に
産後に関わる仕事をしていました。
ママは赤ちゃんが生まれた瞬間から
“ママ役割”を背負いますよね。
どこかで勉強してきた訳でも
練習した訳でもない。
出産後という
人生の中で一番疲労度がMAXの中で
始まる育児。
ママにとっては全て初めて。
自分がいないと生きていけない
小さな、小さな命
その命を守る使命ができるから、
出来ようが出来なかろうが
関係ない!
やらなきゃいけない…
生まれた瞬間から
その責任がその24時間365日
のしかかるんです
必死だから、不安になる。
上手くできずに「ごめんね」とこぼれる気持ち、
痛いほど分かりますよ…
でもね。
ママがずっと謝ってしまう理由は、
それだけじゃないのです。

ごめんねの裏に潜む、見えない鎖
ママに寄り添いながら
お話をじっくり聞くと、
「母からはこうしなさいと
言われているのに」
という言葉がきかれて
親の言葉に縛られ、
完璧でなければと苦しむママの
傾向がみえることがあります。
ママだって、育児は1年生。
最初から完璧になんて
できるはずがない!
それなのに、
「上手くできない…」
と自分を責めて、
苦しみながら子育てをしているママが
たくさんいます。
でもね。
助産師の目から見たら、
「1日、命を守って終えられた」
それだけでもう、十分すぎるほど
すごいことなんです。
子どもを心から愛しているからこそ、
「良いママでなきゃ」
と自分を縛ってしまう。
そんなママに私はいつも伝えていました。
「十分、命を守れているよ」
「今日を無事に終えられたことが
素晴らしいんだよ」
すると、少しホッとした表情を
見せてくれる方もいれば、
それでも涙を流して
「全然できてない。この子が可哀想…」
と苦しむ方もいる…
本当に、人それぞれ。
私も助産師として全力で寄り添いましたが、
生活のすべてに
一緒にいられるわけではありません。
24時間、
声をかけ続けられるわけもない。
大半の時間は、ママ自身が
一人で向き合うしかないんです。
だからこそ、一時的に誰かに
認められて安心しても、
また不安が押し寄せてきてしまう。
その結果、心を病んでしまうママも
少なくありません。
では、ママが苦しみ続けたら
赤ちゃんはどうでしょう?
いつも「ごめんね」と謝る声を
聞いて育ったら?
ママの苦しそうな姿ばかりを
見ていたら?
……その子の成長に
影響がないはずがありません。
実際、ママが祖母の言葉に
縛られてきたように、
次は自分の子へと
その影響が伝わっていきます。
これが“心の連鎖”です。
言葉や感情は、
すべて思考から生まれるもの。
そして親の思考は、
確実に子どもの思考へと影響します。
でもね、もっと深く辿っていくと、
ママ自身も“おばあちゃんの思考”に
縛られていたりするんです。
母から子へだけじゃない。
祖母から母へ、
そして母から子へ。
限られた価値観や情報が、
目に見えない形で
脈々と受け継がれていく。
これが
“三世代間伝達=心の連鎖”。
そして怖いのは、
これは三世代で終わらない
という真実!!!
なんと、7代先まで
影響すると言われています。
7代先って、何百年も続く
ってことですよね?
想像すると、ゾッとする…苦笑
私自身も、その影響を
強く受けていました。
母が言っていた
「家にはお金がない」
という言葉。
本当に貧しかった学生時代の経験もあって、
その言葉は強烈に私の思考に刻まれました。
助産師として夜勤もこなし、
平均以上の収入をいただいていた
20代でさえ、
私はいつも「お金がない」と
不安に怯えていたんです。
正直ね…
そこそこもらっていたんですよ…
実際にはあるのにないと思い込む。
あれはもう口癖だったな!
母からの言葉が、私の思考となり、
人生の選択にまで影響していた。
そして母自身も、幼少期の体験から
同じ思考を受け継いでいたのです。
結局、子どもの未来や
人生を形づくるのは、
家庭の価値観や幼少期の体験。
つまり、ママ自身の幼少期から、
もうすでに始まっているのです。

断ち切れるのは“今のあなた”だけ
トラウマはDNAにインプットされて
遺伝することは
今や科学的にも証明されています。
だとしたら、
これからを生きていく子どもに
何を残しますか?
母から子へと繋がっていく連鎖が
もしも「負の連鎖」なら?
それはもう
断ち切ってしまえ♡
7代先まで続くといわれる思考の連鎖も、
「ここで断ち切る」
と決めれば
希望の連鎖へと変えることができます。
「子どもに残したいのは、
負の連鎖ではなく、希望の未来。」
ROHプロジェクトは今日も、
ママと子どもが
“自分らしく生きられる未来”
を目指して活動を続けています。
最後まで読んでくださって本当にありがとうございます!
